マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

大手シネコンでは今日が最終日なので,慌てて観てきた.

実は,ちょうどひと月前にも観たのだけど,ちょっと寝かせてから感想書こうと思っていたのでした.

『英国王のスピーチ』に比べると,若干評価が低かったように思うのだけど,こっちのほうがよっぽどいい.映像と音楽に関しては,映画らしいというか,空気感・時代感ともよく描かれていて,とても凝っているのが分かる.ストーリーに関してはちょっと美化されすぎかもしれないけど,このくらいでちょうどいいだろう.どっかのレビューで観たけど,「たぶん、リアルにやるとエグイ」という意見が正しいのだと思う.

このタイトル(特に副題)に異論を唱える方が少なくないみたいなんだけど,私も少し違和感を覚えた.コマーシャル的な目的があるんだろうけど,この映画は鉄の女の「涙」の映画ではないはず.家庭を持ってもなお独立した女性であり続けたサッチャー氏の,葛藤がありつつも充溢した人生の話だろう.実際にいま,認知症に苛まれている彼女が過去を振り返った時,きっと,彼女自身はこんな回想をしているんだとおもう(その点,原題の“the Iron Lady”は分かりやすく語りすぎず,とてもいい).

新進気鋭の女性監督の作品ということなのだけど,サッチャーの内面を理解しつつも,手放しに共感するのではなく一歩引いて理性的に描くところが好印象.メリルは演技・言葉遣いとも相変わらずのクオリティを見せつけてくれるし,まぁ,満点をつけていいくらいの,よい中編作品ではないかと感じる.

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