続・ブログはお独り様専用

Twitterをセットアップしてから1週間、まともに呟きはじめて(注:間隔的にまともなのであって内容がまともという意味ではない)たったの3日だけど、もう嫌になった。

欧米かぶれ(をこじらせてる)という名に恥じぬよう、FacebookのみならずTwitterも実名でやってるけど、リアルで顔の知れてる相手に気を遣いながら喋るのは大変だ。友人たちに汚ねぇ呟きをぶちまけようものなら、もれなく教授にもぶちまけることになる。イギリスの知人たちに伝えたいメッセージを英語で書こうものなら、見栄晴自意識過剰キモヒッキーの評価を受けることお墨付き。さらにTwitterの場合、実名でうっかり失言しようものならよくて失職&退学コンボ、運が良ければ民事訴訟のオマケ付き…まったく、よくガイジンは実名でツイートするもんだと、感心することしきり。

アカウントを分ければいいのかもしれないけれど、そこまでして特定の数名にツイートする意味があるのか?と思う。だったらメールを個別に送ったほうがよっぽど早い安いうまいじゃないか。さらに、SNSの悪いところは、日頃周りと話さない奴ほどぽいぽい投稿してくるということ(注:しかしリア充破壊力はたまに投稿してくる奴の方が高い)。一応は“知人”だし、「どうでもいいね!」をするのもしのびないので、ざっと内容を読んで「いいね!」だけは返してきたけれど、このカレー沢氏言うところの「幸せアピール合戦」に薄幸な私が参戦するのは、FXに後期高齢者がきゅうきょ参戦するようなもんで、費用対効果で超の付く大赤字。ていうか、いくら「いいね!」付けても、おまえら俺が満を持して投稿したハートフルメッセージに「いいね!」なんてしたことねぇだろうがクソが!!

というわけで、投稿も「いいね!」も自粛することを決意。「つぶやきません。いいね、もしません。」というアッピルを非リア腐女子がしてもただひたすらに気持ち悪いだけので、ちょっとだけ「いいね!」の閾値を引き上げることに。具体的に言えば「私にカネが落ちる」or「『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』並の面白さ」のどちらか(=高すぎて「いいね!」の閾値が有頂天レベル)。

ということで堂々思考の末に私はブログを続けるよ!!という月初めのもはや腐りきったと思われる結論に再到着したのであった。めでたしめでたし。まぁ、罵詈雑言は具体的な誰かが傷つくことのないように注意して書くよ。だからもし、見に覚えのある話を見かけたなら、それはおそらく本当にあなたの職場 or 学校のはなし。

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負ける技術

時を翔ける天使 カレー沢薫の『負ける技術』が連載終了とのこと。歯に衣着せぬ話が面白すぎただけに、残念。

途中から読み始めたので、読んでいないところも含めて改めて全部読み直した。(非リア充として)凄くツボにはまって面白いんだけど、それは書き手が不幸のドツボにあるからではなく(というかカレー沢さんはそれなりに幸せだと思う)、まだ妬み、憎む余力のあるところにいるから面白いんだと思う。いくら他人の不幸を喰らって生きてる私でも、さすがに不幸のどん底のような話は笑えない(というか、ふつうに読んでる自分が鬱になると思う)。まぁ、実際不幸のどん底みたいに見えるエントリはあるけど、それは過去を振り返って「死ね!」と言ってるからこそ笑えるのであって、実況中継されたら鬱になる。

『クレムリン』もなんかゆるくて面白い。買おうかな(販売促進的な意味で)

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短頭種と生きるモノの負う罪

そういえば一昨日、『続・犬たちの悲鳴 告発から3年』というドキュメンタリーを見た。「犬の外見上の特徴を強調することが優先されるあまり近親交配が重ねられ、多くの純血種の犬たちが重い障害や病気を先天的に持って生まれるケースが急激に増えている」というレポートの続編なんだけど、まぁ衝撃的なもんだった。

特にショッキングだったのが、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルに関する報告。脊髄空洞症を発症する個体が多く、酷い頭痛と感覚異常(激痛らしい)で七転八倒した挙句、安楽死せざるをえないのだとか。また、一見すると健康そうに見えるキャバでも、ほぼ全員が5歳で心雑音を生じるという。前のパグが亡くなった後、最初はキャバリアを買うことを真剣に検討していたので、不謹慎ながら「買わなくて本当によかった…」と思ってしまった。

でも、いま私が飼っているのもペキニーズも短頭種。言い方は悪いけど、ほとんど奇形のようなものを「かわいい」と言っているようなものなので、偉そうなことは言えない。彼らが呼吸も体温調節も大変なのは分かっているので、それだけ気をつけてあげようと思っていたけど、この番組を見ながら「そもそも飼ってること自体が罪だ」と言われている気がした。番組中の獣医師が(パグを手術したあとに)「我々はブリーダーの尻拭いをさせられているというのが現状です」「こういった犬種はもはや繁殖させるべきではない」と怒ったのも無理はない。見方によっては、自分の中の醜い欲求を彼ら(短頭種)が引き受けてくれていたんだなぁと。

似たようなことは他の動物でも起きているよね。私は猫だとスコティッシュ・フォールドが大好きなんだけど、これまた人間のエゴを具現化したような品種。彼らの折れ耳は軟骨異常によるものなので、折れ耳の猫同士で交配するとそうした先天異常が顕在化しやすい。だから立ち耳の猫と交配してあげなきゃいけないんだけど、概して立ち耳の猫は価値が低い…もはやこれを「品種」としてよかったのか微妙なレベル。

じゃあどうしたら?というヒントとして、この番組が紹介したのはダルメシアン。アメリカのブリーダーが、ダルメシアンの元となった別犬種との交配によって、ダルメシアンのスポットを残しつつも尿酸代謝異常を克服した個体を育てたという。おそらくこうして、遺伝的多様性をなるべく保ってごまかしつつ、品種を維持して人間のエゴも満足させるっていうのが現実的な対応なのだろう。

この100年の間に、ダックスフントやブルドックなど多くの犬たちが、外見を重視するあまり極端な体型に変化させられてしまったという。おそらく、T. S. Eliotが「ピーク家とポリクル家の仁義なき戦い」を書くときに見たペキニーズも、私と暮らしているペキニーズとは似て非なるものだったんだろう。彼と暮らす立場として、犬たちの将来、それ以前に「彼」自身のQOLを高める責任があるんだ、と改めて反省させられた(以前にパグを亡くしたときにも痛感したけれど、人間というのは案外非情なもので、すぐに忘れてしまう)。人間も犬も猫も、生きているうちが華…できるだけのことをしなくちゃ。

5月28日の深夜にも再放送があるようなので、興味のある方はどうぞ。

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Whittard of Chelsea in Akasaka

研究室でいただいたウィッタードの紅茶が美味しかったので、お店を探したんだけど、日本じゃ赤坂にしかないっぽい。以前はもっとあったのかもしれないけど、よりによってイギリスの本社が経営危機に陥っちゃったということで…まぁ仕方ナイネ。とりあえず行ってみた。

ベルギーチョコレートのLeonidasと共同出店…ということにはなっているけど、基本的にはレオニダスのお店って感じ。表向きにはレオニダスとしか書いていないので、知らないと紅茶を売ってるのは分からない。ちなみにポイントカードもレオニダス。

店舗自体はデカくもないけれど、意外と品揃えはよかった。特に、紐なしティーバッグを扱っているところは個人的によかった。価格は現地の5割増しってところかな…でももともとがさほど高くもないので、日本の物価で考えたらそんな高い感じはしなかった(一方のレオは、現地と比べちゃうとちょっと手が出にくい…)

ちなみに、近くに神様のチョコレートってお店がオープンしていたので、こっちも寄ってみた。チョコレートドリンクをいただいたのだけど、おいしかったな。店員さんに「チョコレート巡りですか?」って訊かれたんだけど、まぁ結果的にそんな風な1日だったのかも。

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医師は狭い世界だ

チューターの先生と学生たちとで会食する機会があったのだけれど、そこで私のいたロンドンの研究室に在籍していた先輩というのが、そのチューターの先生の部下であるということを知ってびっくり。広いようで狭い世界。

狭い世界であるせいか、なんか卒業高校とか、部活は何やってるのとか、もっと細かい共通点を求める傾向が強い気がする(まぁ、どんな世界でも多かれ少なかれそうなんだけど)。私の場合、卒業高校を聞かれた途端、今まで先輩だった子が急に敬語を使い出す(=大学の先輩が実は高校では後輩だった)みたいなパターンが多すぎて、あまり好きじゃないんだけど。何が嫌だって、それが卒後も言われることかもね。先日、病院見学に行ったんだけど、そこでも卒業高校はもちろん、あの人はどこの学卒で、どこの大学に学士編入したみたいなことが話にのぼる。話にのぼるくらいならまだいいんだけど、それがキャリアに響くからたまらないよね…一見オープンに見える病院でも、病院長はT大卒じゃないとダメとかざらにあるし。

そんなわけで、その見学先の病院で会った研修医の先生が「部活の先輩に気を遣ったりとか、同期でしょっちゅう飲み会とか面倒じゃないですかぁ。そういうのがここはないんですよ」っておっしゃったときは、同じようなことに苛立っている人は必ずしも少なくないんだろうなと思った。

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