ガラパゴスって、面白いんじゃない?

昨日は、春に来日するこちらの医学部生と食事したのだけど…なんか微妙だった。言葉の壁が未だに大きいってのはもちろんだし、それでなくとも文化や年齢のギャップも大きいわけで、まぁ仕方ないのかもしれない。

こっちの人と話していて殊に嫌だなって思うのは、日本に対する眼差し。異国情緒っていうか、ガラパゴス的な視線で見られるのは凄く嫌な気分がする(無意識では、未だに西欧文明が正統だと思っているのかもしれない)。

確かに、日本はガラパゴス文化だ。でも、それで何が悪い。

イギリスに来て思ったのは、こちらの若者文化は日本より均質っていうか、平べったいなっていうこと。民族は多様なんだけど、なぜかみんな同じようなことを話して、同じような生活を送っている気がする。大学の外をあまり見ていないからってのが大きいんだと思うけれど、極端な話、オタクとかヤンキー(死語?)みたいなちょっと“はみ出した”やつがいない。流行がメディアからトップダウンされる傾向が強いのか、あるいはグローバル化の結果なのか…よく分かんないけど、日本のがいろんなカルチャーがある気がして、面白いような気がする。

話は変わるのだけど、週末はなんだか気疲れしてしまって、ずっと部屋でニコニコ動画を見ていた。『エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧』を何回も見ながら新劇場版が見られない鬱憤を発散したり(前作がイギリスでリリースされたのは2年後だったらしい…泣)、『パロディウス』を見ながら中学校でエミュレーターが大流行してたことを思い出したり。そのうち『懐かしFLASH総集』を手がかりに、FLASHムービーまで漁り始める始末。ポエ山さんの『ゴノレゴ』とか『quino』、森野さんの『つきのはしずく』、そして青池さんの『CATMAN』。いくつかは懐かしい…というより『CATMAN』なんて青春そのものだったりするわけだが、一方で知らなかった名作があったりして、意外と楽しい時間を過ごすことができた。

そんな風にだらだらと観ながら、ふと、「これってある種の日本流ヒップホップなのかもしれないな」って思った(もちろん、ヒップホップとは違ったポピュレーションにとっての、だけど)。既存の動画と音声をつなぎ合わせて自分の表現にしていくところなんてラップに近いと思うし、そう考えると、ファンイラストとか同人誌ってグラフィティなのかもしれない。どっちにしても欧米では流行らないけど、Youtubeやなんかよりよっぽど面白いって思うんだよね(まぁ、こういうのが好きな人間だから当然か)。

もちろんイギリスにも、というかどこの国にもいいものはある。でもそれと同様、日本にだって負けていないところ…というか、かえって他より面白いところがある。これは今回、こっちに来てよかったと思える発見のひとつかもしれない。

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