助産師も男女共同参画なのか

先日テレビで人気の助産師が紹介されていたのだけれど、その助産院のお部屋の片隅に「男性助産婦反対」と書いてあるのを見てから、いろいろ考えている。

気になってウェブの記事を読んでみたのだけど、助産師は法律において「女子」であることが規定されているんだね。平等を唱えるアメリカでも、男性の助産師全体に占める割合は2%に過ぎないとのこと。医師と違ってお産にずっと寄り添う助産師が男性ってのは、やっぱり生理的に無理、ってところがあるんだよね。産婦人科医と同じように妊婦さんが男性か女性かを選べるようにすればいいじゃないかという意見は、一見もっともらしいけれど、一方でそんな選択できるほどのマンパワーは日本の医療現場に残ってないというのも現実なわけで(たぶん、男性助産師は需要が少ないから雇用されない、というかたちになるのだと思う)

ただ、個人的には法律で規制するのはどうかという想いがしなくもないのだけど。この問題は需要と供給のバランスで自然に均衡に至るものであって、法律にこだわるのはもっぱら(医学史おなじみの)既得権益のせめぎ合いなのではないかという思いもする。

しかし、こういうのはどこまで男女平等とか男女共同参画とかってのを追及するべきなんだろう。だって、どこまでいっても結局、妊娠するのは女性、分娩も女性、授乳も女性しかやらないわけで、そこに「いやいや、助産師も平等、男女どちらもいなきゃダメでしょ」というのは、やはり苦しいのではないか。個人的には、やっぱり機会均等に留める(あるいは、機会均等だけは厳守する)のがベストなのかなと考えている。助産師になるチャンスは男にもあるけれど、あえて男性助産師を増やすつもりもありませんよと(ただ、未だに男子に下駄を履かせて内定与えていることがニュースになるようなこの社会では、逆に女性を増やすイニシアティヴは必要だなと感じるけど)

…余談だけど、好きになった男との子どもをお腹の底で育て、激痛に耐えながら、本能からの叫びをあげつつ産み出すところを赤の他人に見られるというのは…ちょっと私には考えられない。改めて母って凄いなと思ってしまった。

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出発点

ブログの記事を整理していたら、ずいぶん昔のメールのコピーが出てきた。確か、医学部に編入しようかどうしようか迷った知人から「キミはなんでわざわざ医学部に入りなおそうと思ったの?」って訊かれて書いたものだと思う。

…なつかしいなぁ。素朴だし幼稚、場所によっては気がふれてる!どうかしている!と言われそうだけど、基本的な想いは今でも変わらない。恥ずかしいけれど、これは何度でも確認するべき出発点だし、私の本音として明らかにしておくべきことだと思うので、このまま載せておくことにする。

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Re:tweet 1219. Bench and bedside.

5月も終わり、遅発性の5月病気味です。晴れてはいるけどジメっとした空気がまとわりつく毎日で、しかもここ数日は黄砂のおかげか呼吸の調子も奮わず、3食美味しいご飯を食べることもかなわず、なんだかスーパーぼんやり。

もっと正直に言ってしまえば、就職活動に本腰を入れなくてはならないことが憂鬱。「どこにするの?」という先輩のルーチンの質問に「いやぁ…あんまり考えてないっすよねー、エヘヘ」と答えているけれど、「まぁ、そうだよねー」「そっかー」だったのが、先月ついに「えーまだ決めてないの!?」になってしまい、「ですよねーヤバイっすよねー」と言いながら冷汗をかく日々です。正直、考えていないわけではないけれど、いろんなところを見学すればするほど、どこを重視すればいいのか分からなくなっているというのが現状。もうアラサーもアラサーだというに、いまだに自分が働いている姿とか、自分が10年後にどのへんまで行ってるのかってのがいまいちピンとこないんだよね。せめて、英語とイラストだけは、もうちょっと勉強を続けられたらいいなぁとは思っているのだけど(まだ言うか)

…アラサー。この言葉、いっつも自虐ネタで口にするたびに、かなり落ち込む言葉だ。父もついに還暦を迎えてしまったし、そろそろ自分の足で立たなくてはと焦ってはいるんだけれど…正直、自分の躯も環境も欠けているところばかりで、もうどこから手をつけていいのか分からないというか、むしろ今更どうにもならないだろと諦めはじめている。よくないね。

そんな調子だった、最近のついったぁまとめ。

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Re:tweet 1193. 東へ北へ

5月の前半戦が終わったところで、プライベートなツイッターまとめ。特にお伝えするほどのことはないんだけど、タイトル通り、今月はあちこち病院を転々と見学していた。

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病院訪問05: 医療法人立病院(北海道)

人気のいわゆる「市中病院」とやら、ここにきて実は初めての訪問です。

気候は済みやすく、立地は環境・交通のいずれも最高。救急は一次から三次までそこそこの数がきているし、当然設備も充実、レクチャなどの学習環境も整っている印象。しかし、どの病院にも研修医のカラーのようなものがあって、それがちょっと合わないんじゃないかな…と思った。もちろんギスギスしているとかそういうではなく、学習意欲が旺盛で、ちょっとトガった感じの人が多いなぁというか。なんか自助努力でも十分伸びていくようなタイプが多く、私のようなダメレジをそこそこの水準まで引き上げる感じではないのかなと(他力本願だなぁ)。あと、大学病院とかと違ってスタッフが有り余っているわけではないこともあり、ちょっと研修制度としてはロバストネスに欠けるのではないかという不安も覚えた(システムよりは、そこに集まってきた個人の素養による部分が大きい?という点では、上と共通する部分がある)

病棟の処置が基本的に看護師さん任せなのも微妙なところだね。見習いのうちは場数を踏むってのも大事なことだから。

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