乙未のご挨拶

本年もよろしくお願いします。

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Self-Help Books

日本語では「自己啓発本」などと呼ばれるジャンル.自己啓発っていうと,カルトがかった「自己啓発セミナー」とかを連想するので,あんまり好きな言葉じゃないんだけど…とりあえずここでは「自助本」とでもしとくか.

とにかくそういうジャンル,私は好きでたまに読んだりするのだけど,じゃあ本当に読んで何か役に立つのか?という話.先月『7つの習慣』の著者コヴィーが亡くなったのを機に,BBCがふたりの実業家に意見を聞いていました.ひとりは「ピッツァ・エクスプレス」創業者などとして有名な起業家ルーク・ジョンソン,もうひとりは化粧品チェーン「ラッシュ」社長のマーク・コンスタンタイン.

ルークは,自分がティーンの頃にカーネギーの『人を動かす』に刺激を受けたということで肯定派.「多くのことが学べる割に安い」とのこと(これ,よく著者が自信たっぷりに,前書きとかに書いてるよな…と思ったら彼自身,自助本を書いていた).一方のマークは,自助本というジャンルを独立したものとは捉えておらず,ビジネス書と連続したジャンルと考えているよう(例として『ウィニング』を挙げている).また,こうした本を読んでいない経営者もいると指摘して,必ずしも読まねばならない本ではないと考えている.

ただし,インタビュアーの「こういったジャンルは,どちらかというとアメリカというイメージでは?」という質問には,二人とも「そんなことはない」とのこと.自助本って,例えば「いつもスマイルで!」みたいなごく当たり前のことしか書いていないんだけど,仕事をしているとそうした当たり前のことすら忘れていることがある.そういうときに読めば,いいリマインダになってくれる…っていう2人の意見,納得です.人生の答えを探して,自助本の泥沼にはまりこんじゃダメってことだよね.あくまでヒントというか,明日へのブースターとして使え!っていうことで.

ちなみに,ふたりが薦める「自助本」はそれぞれ,『大きく考える人が成功する』『パーキンソンの法則』

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Schedule: going Google or stayin’ planner?

スケジュール管理をデジタルに移行するか、アナログに留まるか…悩ましい問題なのだけど、今日いろいろ試してみて、自分なりのケジメをつけたので書いておく。

まず現状だけど、ここ数年はA5版のダイアリーを使っていた。見開きの片面がイラストで、もう片面が1週間のスケジュールというもので、個人的にそのイラストが好きで使っていた(イギリスのものなので異国情緒があって、なおかつ季節感のあるイラストが気に入っていた)。また、手書きにこだわっていた理由として(手帳を落とさない限りは)データが損壊・消失するリスクや電池切れの心配がいらないという頑健さ、開けばその場ですぐ書き込めるスピード感があった。さらに言えば(手書き派にありがちな理由として)読書さえiPadに移行しつつある現状、スケジュール管理くらいは自分の手で書いて主体的な感覚を保ちたかったという思いもあった。

それなのに悩み始めたきっかけは、やっぱり出先でスケジュール調整できずに困ることが増えたこと。実家に行ったら法事の予定が話に上がり、オフに友達と出かけたらふと旅行に誘われる…そんなとき、A5のダイアリーを持ち歩いていることなんて、ほぼ、ない。結局、その場でスケジュール調整ができずに歯痒い思いをすることが多かった(大して重要じゃない予定は帰ってから調整すればいいだけの話ではあるけれど、たいていそんな予定は、帰ったときには忘れている)。そんなわけで、ダイアリーを持ち歩いているとは限らなくてもiPhoneならまず持ち歩いているし、万が一電池が切れてもGoogleカレンダーとの同期は済んでいるので、iPadや、さらにはネットさえ使えればどこでもブラウザで確認できるデジタル管理のほうがいいのではないかと思い始めた。

他の人の意見を求めてウェブを見ると、デジタル派、アナログ派、アナ→デジ派、デジ→アナ派、両刀使い(笑)など玉石混交あって、結局どれがいいのか分からないので、試しにさっき移行を試みてみた…で、結論としてはやっぱりどちらも一長一短あるので、両方使おうかなと思っている。デジタルは確かに便利なのだけれど、スケジュール入力が意外とtime consumingなのと、時間がfixされていない「空いた時間にやろー」という予定の入力が浮いてしまうところが気になる。特に気に入らないのは、いろいろな予定が並列的に表示されてしまって、アナログでは下線や枠囲みで簡単に区別できていた重要な予定とそうでないものがごちゃごちゃになってしまうところ。GoogleカレンダーをFacebookとも同期している場合、誘われたイベントで「時間があったら行こう」程度のものと、自分が運営に関わっていて絶対に欠席できないようなものとが、同列に表示されてしまうところが非常に気持ち悪い。

ただ一方で、そういった重要なイベントについてはアラームでリマインドをかけられるというのがデジタルの強み。そこで私の場合、デジタルは重要度の優劣関係なくFacebookの誘いやら誕生日やらイベントやらのジャンクをごちゃごちゃ集めておく場所にして、そこから1週間単位、1日単位で自分に意味のある予定をダイアリーへと同期することにした。つまり、日々のスケジューリングは今までどおり手帳で、ダブルブッキングの許されない予定のみデジタルでも確認できるようにしておく。これは文字通り「マニュアル」での同期作業を怠ると破綻するリスクがあるけれど、現状そこまで忙しい日々は送っていないので、しばらくはこれで行くことがきるのではないかと。あとは、来年就職してGoogleカレンダーでのスケジュール共有とかが要求されるようになったら、またその時に考えることにしようと思います。

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だれか都内で安くていいパブを教えてくれないか?

ちょっと自暴自棄な晩は好きなことをしながら、ひとり美味しいビールが飲みたい…表題通り、誰か安くて美味しいパブを教えてくれ、パブを!

パブって言ってもバーみたいのじゃない。言うまでもなく「おっぱいパブ」でもない。ブリティッシュパブ、カウンターまでわざわざオーダーしに行って、ハンドポンプやサーバーからエールもラガーも自在に注いでいる様子をぼーっと眺め、その場で受け取ってお金を払って、人ごみの中をわざわざ自分でジョッキと軽食をテーブルまで持っていってちびちび食べる、ブリティッシュパブ。どこかひとりでもゆっくり飲める、いいお店がないかと探しています。

大学近くで何件か入ってみたけれど、個人のところは妙にこだわりがあって面倒くさく、かといってチェーン店は内装だけのなんちゃってブリティッシュ感ばかりで、げんなりだった。今のところ、一応エールを置いていて、美味しいフィッシュアンドチップスを出してくれて、お店の人もそこまで馴れ馴れしくなくて、ということで82 ALE HOUSE(HUBの系列店です)がお気に入りでよく行っている。

まぁ、気取って言ってるけど、イギリスでもお気に入りのパブなんて見つからなかったんだけどね。ウエストエンドのShakespeares Headは旅行で初めて入ったパブだったからそのあとも何度か通っていたけれど、特に店員の感じがよくないし。なんちゃってホームジアン的にはトラファルガースクエア近くのSharlock Holmesが気になっているけれど、結局はここも観光スポットというところだし。一番印象に残ったのはワトソンとクリックの話で有名なthe Eagleだけど、当然ながら人気店なのであまりひとりでゆっくりする雰囲気ではないし。この前ラジオを聴いていたら、チャップリンに縁のあるthe Three Stagsというお店が挙がっていて気になったけれど…ここも似たようなものなのかしらん。

むしろシアトルで参加したパブ(バー)巡りツアーのほうが、いいパブに効率よくありつけたような…ただロンドンはまだしも、東京でこのようなツアーがあるとは到底思えず。んー。

結局は名もない地味なパブの中に名店あり、いい店は足と口コミで探せということなんだろうか。ヒッキーには厳しいのでしばらくは82に通いつめる日々が続くのかな。

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助産師も男女共同参画なのか

先日テレビで人気の助産師が紹介されていたのだけれど、その助産院のお部屋の片隅に「男性助産婦反対」と書いてあるのを見てから、いろいろ考えている。

気になってウェブの記事を読んでみたのだけど、助産師は法律において「女子」であることが規定されているんだね。平等を唱えるアメリカでも、男性の助産師全体に占める割合は2%に過ぎないとのこと。医師と違ってお産にずっと寄り添う助産師が男性ってのは、やっぱり生理的に無理、ってところがあるんだよね。産婦人科医と同じように妊婦さんが男性か女性かを選べるようにすればいいじゃないかという意見は、一見もっともらしいけれど、一方でそんな選択できるほどのマンパワーは日本の医療現場に残ってないというのも現実なわけで(たぶん、男性助産師は需要が少ないから雇用されない、というかたちになるのだと思う)

ただ、個人的には法律で規制するのはどうかという想いがしなくもないのだけど。この問題は需要と供給のバランスで自然に均衡に至るものであって、法律にこだわるのはもっぱら(医学史おなじみの)既得権益のせめぎ合いなのではないかという思いもする。

しかし、こういうのはどこまで男女平等とか男女共同参画とかってのを追及するべきなんだろう。だって、どこまでいっても結局、妊娠するのは女性、分娩も女性、授乳も女性しかやらないわけで、そこに「いやいや、助産師も平等、男女どちらもいなきゃダメでしょ」というのは、やはり苦しいのではないか。個人的には、やっぱり機会均等に留める(あるいは、機会均等だけは厳守する)のがベストなのかなと考えている。助産師になるチャンスは男にもあるけれど、あえて男性助産師を増やすつもりもありませんよと(ただ、未だに男子に下駄を履かせて内定与えていることがニュースになるようなこの社会では、逆に女性を増やすイニシアティヴは必要だなと感じるけど)

…余談だけど、好きになった男との子どもをお腹の底で育て、激痛に耐えながら、本能からの叫びをあげつつ産み出すところを赤の他人に見られるというのは…ちょっと私には考えられない。改めて母って凄いなと思ってしまった。

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